デスゲーム村・5

「デスゲーム開幕」

依頼主の代理人であるボビーは腹を立てている。
おそらく、依頼主はこの癇癪持ちとは対照的に温厚な人物なのだろう。
村民達は不測の事態に陥ったようだ。

そんな馬鹿な。確かに我々は、この場所に建造するように指示を・・・

スーザン

ボビー

お主らに頼んだのが間違いだった。前金を返してもらうぞ! それだけで済むと思うなよ

しばし、お待ちを・・・。

スーザン

一体どうなっている?

スーザン

ダニエル

確かに、巨木の前に橋を作るって話だったよな。

ボビーの秘書

よろしいですか?村の方々。 村長は、この現場でボブ様と会う約束だったようなのですが、姿が見えないところを見ると・・・。 まぁ、とりあえず、村へ様子を見に行った者がもうすぐ戻ってくるはずなので、聞いてみます。

報告、村長が行方不明になって村が騒ぎになっている様子です。

使者

何?

スーザン

ジョセフ

もしかすると、前金を持って、どこかへ逃げたのでは・・・。

村長はそのような方ではない。

スーザン

ジョン

ここから往復2日なら、工事の前に何らかの目的で使者を派遣して村の様子を探っていた事になるが、あの使者、急いだ様子もなく、格好も汚れていない・・・本当に村の様子を見に行ったのか?

ボビー

許さんぞ、お主ら。わしに恥をかかせたな。

ボビーの怒りが頂点に達したようだ

ボビーの秘書

ぼ、ボビー様・・・、僭越ながら妙案がございます。

ボビー

何?

ボビー

お前から、そんな恐ろしい提案が出るとは思わなかったな。だが、面白い。

何やら話はまとまったようで、ボビーがこちらへ近寄ってきた。

ボビー

この不始末はデスゲームで決着をつけるとしよう。

ジョン

デスゲーム?

カトリーヌ

何それ、面白そうね?

ボビー

いいか、お主らに、これから橋の解体をしてもらう。

ボビー

わざわざ、お主ら自身のサインをしていたそうだな。本来なら、最も多くの煉瓦を積んだ者を処罰するのだが、今回は特別にチャンスを与えることにした。

ボビー

我々は誰が何個の煉瓦を積んだか事前に把握している。

俺を書いた記録表は気づくと奪われており、それを見ながら語った。

ボビー

いいか、自身の持っている煉瓦全てを、ここにいる自身以外の誰かのサインで書き直させて見せよ。
己のサインの数は自身の罪の重さと知れ。

罪だと?・・・罰せられるなら、誰がサインするんだってんだよ。

ジョージ

ボビーは薄気味悪い笑顔で返した。

ボビー

そうだろう。書きたくなければ、書かせればいいのだ。 力づくか、知恵を使うか。 弱いものは必要ない。強い者、使える者だけが残る。

カトリーヌ

面白そう、私は参加したくないけど。

ボビー

見事、自分の名前がどの煉瓦にも書かれていなければ、その者は免罪とする。

ボビー

翌日、ここに集まるのだ。そこで、誰の名前がどの煉瓦に刻まれたか確認する。たとえ、煉瓦を失ったと申し出ても、また、その者の名前を書き込んで送り出す。 そうだな。わしも興味が沸いてきたんで、泊まり込みで興ずるかな?

ーー

ダニエル

どういうことだ?

どうやら、我々の間で責任の押し付け合いをさせたいようだ。

スーザン

ダニエル

そんな事をさせて、どうしようってんだ?

あのボビーとかいう権力者は使える人材だけを残して、家来にでもしたいのかもしれない。あとの連中はこのデスゲームの犠牲になってもらうつもりなんだろう。

スーザン

ダニエル

犠牲ってなんだよ

常軌を逸しているが、あのボビーという男はここで、ころし合いをさせる気らしい。

スーザン

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