デスゲーム村・3

「町民」

俺たちはダニエル達を何とか引き止めて、
他の村民達も加えて、
橋の工事が行われる現場までの道中にいた。

ジョン

早朝に出て、もう半日歩いた気がするぞ?

現場までは片道1日ほどかかる。

スーザン

ジョン

あそこに集まっている連中はなんだ?

町から招集された助っ人達だろう。こんな仕事を引き受けるのは、町の中でも生活が安定しない者が多い。奴らにしてみれば、我々の村の方がむしろ生活環境はましなのが皮肉なものだ。

スーザン

???

君かね。村のリーダーは。

ああ。お前は?

スーザン

ジョセフ

俺はジョセフ。人手不足と聞いて、町から増援を率いてやってきた。そのリーダーだ。

現場に不慣れな者ばかりと聞いているが、指揮権はこちらに預けてもらっていいのか?

スーザン

ジョセフ

無論だ。ただ、うちの連中は決して真面目な奴ばかりではない事を言っておく。

???

あんたが大将か?

酔っ払いの男が割り込んできた。

ジョージ

俺は町では名の通ったジョージっていうもんだ。言っておくが、俺たちの取り分は、お前ら田舎もんと5対5じゃ納得しねえぞ。なあ?

ジョージの言葉に、頷く町の助っ人たちが何人かいる。

ダニエル

ふざけるな。何の権利があって、お前ら自身の取り分を決めるんだ。

ジョン

お前が言うのか。

安心せよ。以前は時間による同一報酬だったが、これからは能力に応じた報酬を与えることになった。

スーザン

前述の煉瓦の個数による歩合制になった事情をスーザンが説明した。

文句はないだろ。お前がそれだけ仕事をすればいい話だからな。嫌ならサボってもいいんだぜ。

ダニエル

ジョージ

うぐぐ。

ジョン

しかし、村の労働者は依頼主によほど信頼されているんだな。人材管理にも報酬配分にも口を出さないなんて。

この軋轢が何か問題を引き起こさなければいいのだが。

面白い

テリー

申し遅れました。私はテリーと言います。

お前も文句があるのか?

ダニエル

テリー

いえ、私はただの町の風景画家で、別の依頼を受けて、こちらまで来ただけのことです。

・・・気楽なもんだな。

ダニエル

・・・。

大柄の男がダニエルとぶつかった。

???

あ、すまん。

な、何だ、でかい図体だな。

ダニエル

ジョージ

こいつは町一番の力自慢、レオナルド、俺の相棒だ。

レオナルド

誰だっけ・・・お前?

ジョージ

・・・。

怠け者のジョージ、 力持ちのレオナルド、 絵描きのテリー、 リーダーのジョセフが道中加わり、
それに加わる町の他の助っ人達も連なった。

かくして、橋の工事は始まった。

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