デスゲーム村・2
「ダニエル」
記憶喪失の俺は、スーザンに案内されて、ただ従うだけだった。
ジョン
今日は一体何をさせる気だ?
ジョン
しかし、仕事っていえば、力仕事か何かだろう?病み上がりの俺にはちょっとな・・・。
心配いらん。お前のような軟弱者でも、少々鍛えれば、すぐ戦力になるだろう。
スーザン

そこの岩を運んでみろ
スーザン
ジョン
馬鹿いうな。大人三人分以上の重さはあるぞ

ジョン
ギギギ
・・・これは深刻だな。この岩も持ち上げられないようでは、いずれ村を追い出されても仕方がないぞ。 次の仕事まで3ヶ月しかないのだ。それまでに体を仕上げておくんだぞ。
スーザン
ジョン
マジか
そんな必要ねえよ

ダニエル!
スーザン
ダニエル
今回、俺たちは仕事を下りる事にしている。
何?そんな話は聞いてないぞ
スーザン
ダニエル
俺たちが、いくら働いても報酬が同じってのが割に合わねえ。 特に、そこのヘボみたいな奴まで取り分を同じにするなんざ考えられねえ。
ジョン
俺のことか?
それは仕方がない事だろう。時間に対する報酬が基本なのだ。
スーザン
ダニエル
村長には伝えてある。じゃあな。

村長
困ったのう。 今回の橋の工事は村の者が一致団結せねばならんのに。
ジョン
・・・その橋ってのは、どんな橋なんだ?
都から少し離れた山林に目立つ巨木があるらしい。その手前にアーチ型の橋を煉瓦で敷き詰めて作るのさ。
スーザン
ジョン
だったら、煉瓦を多く運んだ者の取り分を増やした方がいいのではないか?
そうは言ってもな、誰がどれだけ運んだかなど管理できないだろう。
村以外の労働者もいる。
スーザン
ジョン
村人が看板を作っていたが塗料のようなものがあるのであれば、サインをさせて、それを運んだ証明として使えばどうだ?
しかし、層になった煉瓦を数えるのは難しいだろう。
それに、そんな塗料をつけてしまうと発注者が文句を言いかねないだろう。
スーザン
ジョン
ちょっと設計書を見せてくれ


ジョン
酷い図だな・・・。まぁ文字は読めそうだ。
ジョン
この橋は垂直に一層ずつ煉瓦を乗せていき、厚みを出していくようだな。

ジョン
先程言ったように、煉瓦に自分のサインを各自書いてもらう、
記録係を用意して、一層仕上げるごとに、双眼鏡か何かで確認しながら記録するんだ。
目印は最終的に上から塗装すれば、発注者も何とか納得してくれるだろう。
で、お前の言う・・・その記録係は誰で、其奴の報酬はどれだけなのだ?
スーザン
ジョン
俺がやろう。これでも視力は悪くない方だからな。 食糧を恵んでくれたら、それ以上の報酬はいらないさ。
・・・考えたな。怠け者め。
スーザン
村長
・・・
村長。士気が上がらない以上、この方針で進めるのがよろしいかと思いますが。
スーザン
村長
そうじゃな。さすがはジョンさんだ。 なんとかなりそうで良かったわい。
ジョン
どうしたんだ、村長? 不満でもあるのか?